期間工と言えば”大手メーカーの工場で働く”というイメージがあり、航空関係の工場だったり電子部品の工場だったり、働く場所は色々あります。
そんな中で、入社祝い金が高かったり給与が良かったりなど、稼げると言われているのが大手自動車工場です。
しかし、「自動車工場の仕事は地獄」という情報が広く出回っているくらい、自動車工場での仕事はきついです。
僕も日産の自動車工場で働いていた経験があるのでよく分かるのですが、入って2~3日で失踪するという人は普通にいます。
僕がいた工程でも3~4人くらいはいました。
こんな事を聞くと、期間工はじめてみようかなと思ってる人にとってはかなりのプレッシャーになると思います。
今回は、自動車工場の仕事はどれくらいきついか?について記事にしようと思います。
やはり最初はきつい
ネットを見てると、簡単な工程だったら楽勝だとか検査だったら楽だとか色々書かれてありますね。
僕も車体課への配属でしたが運よく楽な工程からスタートさせてもらいました。
でも工場未経験の僕にとっては楽な工程であってもそれなりに疲れました。
思いつく一番の原因は、環境が丸っきり変わった事へのストレスと工場の迫力に当てられた事だと思います。
なので、やはり最初の内は工程に関係なく精神的な面で疲れが来ます。
僕も最初の仕事は機械に部品をセットしてボタン押して出来た部品を運ぶっていう超楽な内容でしたが、「ラインを止めてはいけない、ミスをしてはいけない」というプレッシャーを常に頭に置きながら作業してたので、自分でも思った以上に疲れました。
ココが疲れた
人の命に係わってくるので責任は強く意識しました
きつい部署に配属されるかどうかは運
どの部署に配属されるかはランダムなので、楽な部署かきつい部署か、こればっかりは運になります。
20代前半で体力がありそうだなと判断された人は、優先的にきつい部署に配属されるみたいです。
判断されるポイントとしては、学生時代に「野球やサッカーを頑張っていた人」とか「格闘技で全国大会にいった経験がある人」などがあります。
要するに、「何かこの人体力ありそうだな~」と思えるような要素の事です。
塵も積もれば疲労となる
配属初日はひたすら見るだけだったので「流石にこれなら自分でも出来そうだ」と思っていましたが…
まあ、実際出来はしたんですが想定外だったのが「意外と疲れた」という点です。
僕がいたころは、日産車体九州は2交代制で片番(片方の番)で300台近く生産していました。300台と聞いてもピンとこない人多いと思いますが、片番で300近くというのは1日で600くらいになり、これはかなりのハイペースです。
筋トレも最初の内は楽に出来ますが、100回200回となると話は変わってきますよね。それと同じでした。
休憩中、疲れた僕の顔を見て指導員が「簡単だけど意外と疲れるだろ?(笑)」と声を掛けてくれました。
で「最初の1~2週間は地獄かもしれないけど、慣れたらマジで楽になるから」と言われて、「ホントかよー」と思いつつも軽く話をしました。
で、その会話を聞いてた先輩が「マツダとか片番で400くらい作るからな~。マジきつかった(笑)」と言って来て「何その地獄?」って感じで皆笑ってました。
初日から疲れたとか言っちゃうと、今までバリバリ頑張ってきた先輩諸君に不愉快な思いさせてしまうと思っていましたが、皆フレンドリーで「いやいや最初はキツイから」とフォローしてくれて凄く嬉しかったですね。
ネットだと人間関係で困ってる人多いなーという印象でしたが、僕がいたところは皆元気で良い人が多くて良かったです。
きついと感じるポイントは人それぞれ
人間関係だったり環境だったり、きついと感じるポイントは人それぞれ違います。
僕はとにかく体力が無かったので、楽な工程に入ったにも関わらず疲労がドンドン溜まっていきました。
この時は、体力がもう少しあればと思っていましたでも、後で先輩から「嫌な工程になっちゃったねー、面白くないでしょー?」と声を掛けられ、(え?むしろ簡単な工程からスタートさせてもらって助かってますが?)と思いました。
話を聞くと、先輩はある程度忙しい工程の方が好きみたいです。
先輩の意見としては、身体を動かす量が少ない工程は暇で眠くなるしミスも出やすくなるし、何より時間が経つのが遅くて苦痛、というものでした。
ある程度忙しい方がリズムに乗れるので、逆にミスが少なくなるし時間が経つのが早い、との事でした。
こう聞くと、一理あるなーと思えます。
きついと感じるポイントは人それぞれ違うんだなーと実感した瞬間でした。
最初疲労困憊になるのは致し方ない
工場未経験の方だと、
「うわーこのキツさが一生続くのかよ…」
という感じで気に病む方もいると思います。
慣れが来るまでの試練と考えて、ひたむきに続けていると、その内楽になってきて骨や筋肉も痛まなくなってきます。
この最初の1~2週間をどう乗り切るか、だと思います。
また、上に書いた先輩のように別の視点から考えてみると、多少なりとも考え方が変わって疲労感が軽減されるかもしれません。
とはいえ、「最初はきつい」というのは満場一致レベルの話なので、最初きついのは仕方がないのかなと思います。
最初のキツさに耐える為のケアの仕方(疲労やストレスを軽減させる方法)については、また別の記事で書きます。