こんなやり取りから転属?が始まりました。
当時の僕は
- 祝い金は全て受取済み
- オール皆勤
- 借金完済
- 地元で就職したい
- 暫くニートしたい
という状態で、期間工を続ける理由がどんどん薄くなっている状態で、はやく地元に帰りたいーという欲求がありました。
そんなことから、辞めたいという話を切り出したところ「設備管理の部署はどうですか?」という話を頂いて、興味が湧いて話を聞いてみる事にしました。
今回は、その辺の話をしたいと思います。
勤務期間6ヵ月を過ぎた頃の状況
働いて6ヵ月にもなると、身体は結構慣れてきて、前みたいにバッキバキな筋肉痛になる事は無くなりました。
作業の方も完全に適応してしまい、遅れる事もなく職人さんのような気分で毎日仕事してました。
ですが、
心の中では完全に飽きてました。
これまでは、「お金を稼ぐ+ちゃんと仕事が出来るようになりたい」、この二つをモチベーションにして働いていました。
徐々に仕事が出来るようになり、そして、借金完済。
目標を達成した事で、仕事に対しての意欲が湧いてこなくなりました。
結局、8ヵ月目くらいの時点で部署が変わる事になるのですが…。
それまでの2ヶ月間、目標もなくダラダラ働き続けるだけの日々で結構苦痛でした。
目標無くなっちゃうとここまでウンザリしてしまうんだなーと、1つ勉強になりました。
派遣の担当者に相談した時
(引き止められたりしたらウザいなー)
と思いつつも「ダラダラ働き続ける事が自分にとっては苦痛なので、続ける事は考えられないです。そろそろ辞めさせてもらいたいです」という考えを伝えた所、意外にもすんなりokしてくれました。
ここから
「ならラインじゃない部署ならどうですか?」と誘いを受ける訳ですが、この時は色々と衝撃的でした。
当時の僕の期間工に対するイメージは
- 期間工はライン作業のみ
- ライン作業以外は社員の仕事
- キツイ仕事だから募集がある
というものでした。
そもそも、ライン作業が大変な仕事だから募集がある訳で。
ラインから外れてやれる仕事があるなら、皆そっちに行くはずだし、何かおかしい。
そういう風に疑ってました。
ですが、本当にラインから外れる事が出来るなら…
キツイ仕事からの解っ放!
あれっ?ひょっとしたら結構嬉しい話を今頂いてるんじゃないか!?と考えて、話を聞かせてもらう事にしました。
ラインに入らない仕事とは…?
僕がもらった話は、工場の設備管理(いわゆる保全)の仕事でした。
車体課の人なら分かると思うんですが、工場には沢山のロボットや設備があります。
そして、全く異常が起こらずに動き続けるモノというのはありません。
毎日どこかしらの設備やロボットが異常を起こし停止します。
これを復旧させる仕事になります。
(ザックリ言うと)
そんなん絶対楽しいやん!
というか、そんな仕事だったら皆そこに行きたがる気がします。
また、そういう仕事は責任が重そうだから社員の人しか無理なんじゃない?という疑問がありました。
話を聞くと
- イメージと違いかなり大変
- 離職率が非常に高い
- 人が足りていない
- 求められるレベルが高い
- 入社祝い金が出ない
という事で、軽い気持ちで入ってマッハで辞める人が後を絶たない状態で、派遣会社として長く続けてもらわないと儲けにならないので、人を選んで勧めているとの事でした。
確かに、設備の異常復帰の仕事!と聞くと「え、やりたいー」となりますが、実際は大変でライン工とキツさは変わらないようです。
あと入社祝い金が出ないというポイントもマイナスだと思います。
(※ただし、これは僕の派遣会社の場合です)
他の派遣会社だったら、入社祝い金が出る所もあるかもしれません。
今までの自分を振り返って考えてみた
ラインから外れる事で、「だるいー」とか「飽きたーつまんねー」とか思うモノからは解放されます。
この点は間違いありません。
これは精神衛生上、かなりのメリットです。
ただし、結局ライン作業と同じくらい大変となると、どうでしょうか?
しかも僕の場合、今入ってるラインの仕事よりも確実に大変だと言われました。
ここから、一旦電話は止めて一人で色々と考えました。
また筋肉痛地獄を経験するのか?
工場を渡り歩いてる人であれば、筋肉痛地獄なんて慣れたぜと言えるかもしれません。
ただ、僕としてはまたあの辛い日々を送るのかと想像したら、結構億劫になります。
仰向けになる事が出来ない
ロキソニン+湿布常用
痛みで思うように働けないストレス
遅れて皆に迷惑を掛ける恐怖
嫌味な指導員との付き合い方
休日がただの(身体の)充電日
これを今よりもキツイ環境で、入社祝い金無し、そして働く目的無しの状態で再び経験しないといけない…。
修行か何かと思えるレベルですね。
新しい目的を見つける必要がある
僕自身、目的がないと頑張れない体質なので、何もない状態でまた工場に戻る事は考えられなかったです。
なので、何かしら目的を見つける必要があるなと、色々考えました。
1.設備管理の仕事はきっと楽しい
実際にどういう仕事内容かは分かりませんでしたが、ロボットや機械を触る仕事ならきっと楽しいだろうなと想像しました。
こういう、ふわっとした気持ちで入って辞める人が多いという話は電話でも聞きましたが…
でも「楽しそう」という前向きな気持ちって僕は大事だなーと感じたので、これを一つの楽しみにしようと考えました。
2.自分の将来もそろそろ考える時
僕も当時27くらいだったので、ここら辺で自分の将来考えた方がいいのかなーと考えたりもしました。
やりがいはありそうだし、この仕事で生きていくのも有りなんじゃないかと、色々考えたりしました。
保全になって収入はどうなったか?
入社祝い金はなく、時給も変わりませんでした。
待遇的にみるとマイナスですが、残業がめちゃくちゃあったので(月60時間↑)、月収が結構上がりました。
なので、相対的に年収はそこまで変わりませんでした。
ちなみに、ヤバい時期は月42万とか貰えてました。
勿論祝い金等無しです。
稼ぎたい人にとっては良い環境なのではないでしょうか。
保全時代の給与明細
当時の給与明細がこんな感じでした。
給与明細まとめ
- 出勤日数:26日
- 実働時間:166時間
- 時給:1500円
- 残業:66.5時間
- 控除:89,737円
- 手取り:313,109円
総支給402,846円
26日出勤なので、月の休みは4回くらいになります。
その内半分は夜勤になるので、日曜の朝に仕事が終わって次の日また仕事というのが月に2回ほど。
本当に休めるのは月に2日しかないという状況でした(笑)
プライベートに余裕がない分、お金を使う場面が少ないのでお金は貯まりやすい環境だと思います。
部署が変わって正解だったかどうか
部署が変わって忙しくなって、一時期「ラインに戻りたいー」と思った時期もありました。
トータル的に考えたら、変わって正解だったと思います。
やはりロボットを触るのは楽しいし、工場には沢山の設備があるので学べることが無限にあります。
この頃に学んだ事は今の自分の仕事にも活きてたりするので、働いてて良かったなーというのが感想です。
身体の負担について~キツさの種類が違う
電話でキツイという話を聞いてはいました。
が、「車体のラインで鍛えられたし何とかなるだろ」という淡い期待がありました。
実際に働いてみて思ったのが、キツさの種類が違うなーというものでした。
保全ではラインのように筋肉痛地獄に陥る事はまずありません。
何が違うのかと言うと、歩く距離と階段や梯子の昇り降りです。
ライン作業の時は、歩くと言えばせいぜい自分の半径数メートルくらいで、それ以外はその場所に釘付けです。
保全になると工場の隅々を歩き回るので、1日で3万歩は歩きます。
工具を持って階段や梯子の上り降りを何度も繰り返すので、これも結構な負担です。
この二つがボディーブローのように徐々に体力を奪っていきます。
気付けばヘトヘトです。
仕事しなくても現場に行くだけで疲れちゃう訳です。
例えるなら、筋トレのようなキツさではなく持久走のようなキツさというのがピッタリです。
ランニングが好きな人ならラインよりもコッチの方が合ってるのかもしれません。
誰でも保全になれる?
仕事自体は年齢関係ないと思いました。
上にも書きましたが、とにかく歩くので太っている人にとっては100%地獄です。
マラソンと同じだと考えたら、キツさが想像出来ると思います。
また、定着率の低さから派遣担当者がお勧めしないレベルなので、空きがある(人手不足)になっている所は色々とあると思っています。
保全に興味がある方は、一度探してみると良いかもしれません。
(意外と簡単に入る事が出来るかもしれないので)